バスケットボールの岩手ビッグブルズは28日にB3リーグでの新しいシーズンがスタートします。
1年でのB2復帰を目指すチームの戦力と思いを紹介します。

(記者リポート)
「ブルズアリーナでファンクラブ会員向けの公開練習が行われています。シーズン開幕が近いとあって、練習から緊張感が伝わってきます」

昨シーズンB2の舞台を経験した9人がチームに残り、4人の新加入選手を迎えて13人で新たなシーズンに臨む岩手ビッグブルズ。

11日にはファンや報道陣に練習が公開されました。
新しいシーズンの開幕が近いことから、実戦を意識した練習メニューをこなす選手たちも気合い十分です。

ブルズは昨シーズン6シーズンぶりにB2の舞台で戦いましたが、通算20勝40敗で東西両地区を合わせた14チーム中13位となりB3に降格となりました。
チームを指揮するのは、岩手でB2昇格、そしてB3降格も経験した就任3シーズン目となる鈴木裕紀ヘッドコーチです。

(鈴木裕紀 ヘッドコーチ)
「シーズン通して成長し続けない限り優勝ってのはできないので、目の前のことに一喜一憂せずにシーズン戦っていきたい」

鈴木ヘッドコーチが目指すのは、フィジカルを生かした力強いディフェンスを軸としたバスケットボールです。


指揮官が目指すバスケットボールを体現する選手の一人が、新加入選手の中では唯一の日本人の菅俊男選手です。

(菅俊男選手)
「フィジカルをいかした泥臭いプレーだったりを出していけたら」

力強さに加えて複数のポジションをこなすユーティリティプレーヤーとしての器用さも兼ね備えた菅選手。
長いシーズンを戦うチームにとって心強い存在です。
2016年に青森ワッツでプロデビューした菅選手は、その後、福岡と横浜のクラブを経て東北のチームに戻ってきました。

(菅俊男選手)
「息子のように応援してくれている感覚がすごくルーキーの時からありまして、ほかの地域と違うのかなっていうのは改めて戻ってきてからも感じるところですね」

そして外国人選手の中で注目されるのが2シーズンぶりにカムバックしたこの選手。B3で優勝した2022-23シーズン、力強いプレーでチームのB2昇格に貢献したアメリカ出身のジェラルド・ビバリー選手です。
昨シーズンはイタリアでプレーしていましたが、岩手ビッグブルズのために再び日本でプレーする道を選びました。

(ジェラルド・ビバリー選手)
「2年前と同じです。B2に戻りたいです。難しいとは思いますが、チームで一緒に協力して取り組めば可能性はあります」

身長2メートル3センチ体重107キロと圧倒的なフィジカルでゴール下を支配します。
また外国人選手のまとめ役としてもチームの信頼を集めています。

(ジェラルド・ビバリー選手)
「楽しんでいて、ハードにプレーしていて、勝つために何でもする所を見てほしい」

新シーズンでチームのキャプテンを務めるのが後藤翔平選手です。
昨シーズンから岩手ビッグブルズでプレーする後藤選手は、島根スサノウマジック在籍時にB1昇格も経験しています。
この経験をキャプテンとしてチームに還元したいと意気込んでいます。
目標はもちろん…

(後藤翔平選手)
「優勝です。必ずB3リーグの舞台で優勝して、また最短でB2の舞台に戻りたいと思いますので、皆さんも今シーズン1年僕たちと一緒に戦ってください。よろしくお願いします」

1年でのB2復帰を目指すブルズの新シーズンの開幕戦は、9月28日にアウェーで行われる金沢武士団戦です。
また、10月5日にはホーム開幕戦で「しながわシティバスケットボールクラブ」と対戦します。

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