詐欺の被害に遭う寸前だった三重県名張市の81歳の女性が、別居する家族に相談したことをきっかけに、特殊詐欺グループの一員とみられる男が逮捕されました。
警察によりますと、今月7日ごろ、名張市の81歳の女性の自宅に、警察官を名乗る男から「あなたも詐欺事件の共犯者という疑いがある。身の潔白を証明するために資金調達をしなければならない」などとうその電話がありました。
その後、女性は犯行グループからの指示で、現金1000万円を用意しましたが、女性から相談を受けた別居する家族が詐欺だと気づき、警察に通報しました。
女性と警察は13日、犯行グループからの指示通り、現金を入れた紙袋を自宅前に置いて待ち伏せする「だまされたふり作戦」を実行したところ、紙袋を持ち去ろうとする男が現れたため、警戒にあたっていた警察官が現行犯逮捕しました。
逮捕された男は、ベトナム国籍で、自称・自動車整備士のチャン・ハウ・タイン容疑者(31)で、警察の調べに対し、「友人に頼まれて荷物を取りに来ただけ」と容疑を否認しています。
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