今年5月、酒田市で起きた連続不審火に絡み、会社事務所や空き家などに火をつけたとして、放火の罪で起訴された元酒田市消防団の男の裁判がきょうからはじまりました。

男は起訴内容を認めました。

非現住建造物等放火の罪に問われているのは、元酒田市消防団副分団長の田賀一稀(たが・かずき)被告(28)です。

起訴状などによりますと、田賀被告は今年5月5日から5月30日にかけて酒田市内の施設や会社事務所など複数の建物に灯油をまき、火をつけたとされています。

きょうの初公判で田賀被告は、「全て間違いありません」と、起訴内容を認めました。

裁判で検察は、「田賀被告はこれまで働いてきた職場の同僚などから受けた叱責や、消防団の活動に対する嫌味などにストレスを抱え、副分団長としての仕事にも
ストレスを募らせた」としました。

そして、「ストレスの解消や職場を困らせる目的のほかにも、家族や元同僚に消防団として働く姿を見せることで自身を認めてもらおうとして、放火に及んだ」と指摘しました。

一方弁護側は事実関係について争う姿勢を示しませんでした。

裁判では田賀被告が別の放火事件について、今月中に追起訴されることも明らかにされました。

次の裁判は、来月30日に開かれます。

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