宮城県塩釜市は、生活保護の受給者から預かった金を他の受給者の未払金の穴埋めに流用するなど不適切な事務処理を行ったなどとして職員合わせて4人を停職などの懲戒処分としました。

このうち2か月の停職処分となったのは塩釜市福祉子ども未来部に勤務していた20代の男性主事です。市によりますと、男性主事は、2022年度から23年度にかけて、生活保護受給者の引越し手続きを代行した際に受給者から支払われなかった引越し代を補てんするため、別の受給者から収入として預かった金のうち、およそ15万円を流用するなどしました。さらに、この男性主事は本来支給すべき生活保護費を庁舎内の金庫に長期間保管したままにしたほか、生活保護受給者が死亡した際に市への日割りの戻し入れ金およそ5000円を私費で補てんしたり、必要な供託手続きを怠るなどしたということです。職員は市の調査に対し「自分のずさんな事務処理により生活保護の受給者や市職員にご迷惑をおかけし申し訳ない」と話したということです。

また、停職1か月の処分を受けた男性主査は生活保護受給者から預かった返還金の一部を根拠なくこの受給者に渡すなどしたほか、本来、受給者に支給すべき生活保護費や還付金を庁舎内の金庫に長期間保管したままにしたということです。市は、当時、2人の上司だった50代の男性次長と50代の男性課長補佐についても戒告処分としました。

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