広島県福山市で8月、2歳の娘に睡眠薬を飲ませて中毒症状にさせたとして30歳の母親が傷害容疑で逮捕されました。

警察によりますと、福山市坪生町の無職の母親(30)は8月8日午前4時30分ごろ、自宅で2歳の長女に睡眠薬を飲ませ、睡眠剤中毒の傷害を負わせた疑いがもたれています。

警察の調べに対し、「睡眠薬を飲ませたことに間違いありません」と容疑を認めているということです。

長女は筋弛緩作用を伴う睡眠剤中毒とおよそ8時間にわたる意識障害を起こしたということですが、命に別状はないということです。

県こども家庭課によると、8月5日に市民からこども家庭センターに対して「子どもに睡眠薬を飲ませているのではないか」という連絡がありました。

これを受けてセンターが8日に自宅を訪問。その際、母親は「子どもが寝付かないので睡眠薬を飲ませた」「育児ストレスを感じていた」などと話し、自身が処方されていた睡眠薬の4分の1錠を長女に飲ませたことを認めたということです。

母親は夫・長女と3人暮らしということですが、県によると、夫も母親が薬を飲ませていたことを把握していたということです。

センターは当日のうちに長女を保護し、病院で検査を行うとともに、虐待の疑いがあるとみて警察に情報共有をしたということです。

長女は現在も保護されているということで、センターは今後の対応を検討しています。

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