うええおぇぇ!!!?
ええええええええええ!!??

皆さま!!!
只今広報は泣いております!!!



―――きっかけは、SNSのX(旧Twitter)でのある投稿でした。

たった1つの投稿で…「只今広報は泣いております!!!」

この投稿をしたのは、愛媛県久万高原町にある小さなタクシー会社の広報担当者。

久万高原町は愛媛県のちょうど中央に位置し、人口は約7000人、周辺を石鎚山をはじめとする標高1000メートル級の山々に囲まれた自然豊かな町です。

その久万高原町にあるタクシー会社「美川タクシー」の広報担当者がSNSのXに投稿した“お願い”が始まりでした。

9日、広報担当者がXに17万円ほどする『ミラーレス一眼カメラ』の商品画像とともに、以下の内容を投稿しました。

きっかけとなった投稿・美川タクシーのXより
きっかけとなった投稿のカメラ・美川タクシーのXより

「すみません。
みなさんの力を貸してください!!!
弊社社長が、いいねが一万来たら
広報に↓のカメラを買ってくれると約束してくれました。」

この投稿がきっかけとなり、10日時点では、いいねの数は2万超え…。

そして、11日23時時点では、フォロワー数は9日時点の16人から、まさかの1000倍超え、17000人を超えています(12日11時点では19000人超え)。

反響の大きさに驚く広報担当者・美川タクシーのXより

あまりの反響の大きさに、「美川タクシー」の広報担当者は、「只今広報は泣いております!!!」と投稿しています。

そして、「こんな小さな呟きを広めてくださった 沢山の皆さまに心より感謝いたします! 言葉に尽くせません!!」と感謝の言葉も合わせて綴っています。

美川タクシーの社長と広報担当者のやり取り・美川タクシーのXより

いいねの数が『約束の1万』を超えていることを広報担当者から美川タクシーの坪内崇城社長に報告すると、「しゃーないな。買うてやろ…ポケットマネーでな」と、渋々ではありますが、購入してもらえることになったとのことでした。

ただ、購入を約束してもらったのはカメラ本体のみ…。「せっかくならレンズもお願いします」と坪内社長に懇願したところ、「それは知らん」とのことでした。

万事休す?カメラのレンズは、とある企業から…

万事休すかと思いきや、このやりとりをXに投稿したところ、とある企業のアカウントからダイレクトメッセージが…。

とある企業からのDM・美川タクシーのXより

そのダイレクトメッセージは、カメラ関連商品の輸出入を取り扱う愛知県の企業「焦点工房」の広報担当者からのもので、同じ広報担当者として、会社の魅力だけでなく町の魅力を伝える姿にとても感銘を受けた、とのことでした。

そして、「焦点工房」の広報担当者も同社の社長に掛け合い、カメラのレンズを「美川タクシー」へ提供できる許可を得たと、ダイレクトメッセージで連絡しました。

きっかけの投稿全文・美川タクシーのXより

実は、きっかけになった「美川タクシー」広報担当者の最初の投稿の際、カメラのお願いだけでなく「今はスマホカメラで頑張っていますが、美川タクシー、そして久万高原町の未来の為にもっと素敵な写真を撮りたいです!!」という内容も合わせて投稿していました。

「美川タクシー」のXのアカウントでは、広報担当者が撮影した久万高原町の写真が多く投稿されていて、もはや町の観光協会のアカウントのようです。

「美川タクシー」の広報担当者は、あいテレビの取材に対し「多くの反響があって驚いている。素直に嬉しい」と驚き、そして喜びの声とともに、次のようにコメントしています。

――カメラを始めたきっかけは?
(美川タクシー・広報担当者)
「アメリカの大学で4年間美術を学び、カメラにも興味が湧いた。久万高原町の景色をSNSにアップする際、スマホで夜空を撮影すると肉眼で見る美しさとの違いに違和感を覚えた」

――カメラを使って何を撮りたいですか?
(美川タクシー・広報担当者)
「カメラが届いたらまずは美川の御三戸嶽(軍艦岩)を撮影して投稿したい」

今や生活の一部ともなりつつあるSNS。使い方に依っては良い面も悪い面もあることは確かです。

ただ、自分の住む町の未来を思い、魅力を伝えようとする姿、そして感謝できる心が、小さな町のPRに一役買っている面もあることは間違いないでしょう。

美川タクシーのXより
美川タクシーのXより
美川タクシーのXより

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