今回訪問するのは、福島市にある学法福島高校。

紹介する部活は「エコラン研究部」。

いったい、どんな活動をしているのでしょうか?

---木戸さん「手作り省エネカーレースに出場しています。」

「エコラン」とは省エネカーレースの略称、速さではなく燃費を競うモータースポーツです。

学法福島「エコラン研究部」は、このエコランの強豪校。「ワールド・エコノ・ムーブ・グランプリ」バッテリー部門では、高校生クラス2連覇を果たしました。

現在部員は13人。

ドライバーから、ナビゲーター、メカニックも生徒が務め、バッテリーや充電式乾電池を原動力とする手作りの省エネカーでエコロジー“日本一”を目指しています。

 

---清野先生「省エネということはエネルギーを使わないで走るということで、効率よく走らせるためのポイントをつかむ。このマシンのモーターの効率はエネルギーの90%を動力に変えることができる。ガソリンは30%、ディーゼルエンジン車でも大体40%ぐらいしか動力に変えられていない。これから電気自動車に代わっていくというのも、そうゆうところもあるかと思うんですけど一番効率の良いところを使って走るというのを研究するのが、うちのチームのやっていることです。」

大会ではトライアンドエラーを繰り返す生徒たち。
とりわけ夏場の耐久レースには大きな障害が付きまといます。
どれだけ車体に熱を溜めないようにできるか。

さらに長時間、視界の狭い密閉された空間で走り続けるドライバー。
どうすれば安全で効率よく走らせることができるか。

 

---木戸さん「自分たちはまず準備っていうのを大切にして、13人、1人1人の脳を使って『これほしいよね』『これはいらないんじゃないかな』っていうのをチームとしてやっています。」

学福「エコラン研究部」が大事にしているのは“徹底した準備”と“課題を克服する”こと。

 

---吉内さん「次の大会に向けて使用するバッテリーの電圧見ながら、充電しなければいけないので、残りの電圧を計ってそこから先に何を充電すればいいかなっていうのを練習までと逆算しながらやってます。」

 

---船山さん「試走会の自分が乗った走行動画を見て、走行解析っていうのをしています。『次はこうゆうのがくる』『スピードはこのくらいにしよう』っていうのを先生とも相談しながらやっていくので、自分たちにとって走行動画を見て次に生かすっていうのをやっていくのが、優勝とかにはつながっていくのかなって思っています。」

そして、新たなマシンを製作する1・2年生の姿も。

---中沢さん「元々、カーボンの外側のボディーを使っていたんですけど、次に出る大会だとサイズが合わなくて大会に出られないので、新しくプラダンで作ることになりました。」

記録を出すために、知恵と工夫を凝らし綿密な計画を立てていきます。
エコラン研究部とは、かれらに考える力を与えてくれる場所です。

---篠木さん「ここでの時間は、自分の探究心を『知りたい、作ってみたい』っていうのを深められる場所だなって思います。」

---鈴木さん「ドライビングや整備を詳しく知れる場だと思っています。」

---船山さん「エコランなので、レースなので、全員で最後よかったねって言えるように走行していきたいなって想いです。」

そして、そこは、思いをひとつにしてチャレンジする力を与えてくれる場所です。

---全員「3連覇目指して頑張るぞ!」

『ステップ』
https://www.tuf.co.jp/general?id=147
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2024年9月11日放送回より)

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