岡山県津山市立の養護老人ホームで、指定管理者の男性職員が入居者からの預り金を6年あまりにわたり着服していたことがわかりました。少なくとも58人に対する不正が確認されています。

入居者からの預り金の着服がわかったのは津山市立ときわ園です。指定管理者の社会福祉法人・江原恵明会によりますと、着服していたのは預り金の管理を担当していた40代の男性職員です。今年7月、施設長から「疑わしい点がある」と報告があり、調査委員会を立ち上げ調べたところ、帳票類が欠落した口座からの引き出しが多数確認されたということです。

津山市によりますと期間は6年あまりとみられ、現在入居している人だけでも58人に対しての不正な預り金の処理が確認されました。職員は「遊興費や車の購入費に使った」と認め、賠償の意向を示しているということです。

法人は今月25日付けで職員を懲戒解雇し、既に退所した利用者についても被害の調査をして賠償手続きを行うことにしています。

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