青森県立中央病院と青森市民病院の「統合新病院」の候補地について、青森市は、これまで検討していた市内3か所の候補地に加え、県が提案した「県営スケート場一帯案」を加えた4か所の中から改めて検討していくことを決めました。

青森市の西秀記市長は、10日に開かれた「統合新病院」に関する議員説明会の中で、市内3か所の候補地に「県営スケート場一帯案」を加えて4か所の候補地から検討する考えを示しました。

青森市 西秀記 市長
「浜田中央公園と県営スケート場周辺案を新たな検討対象地として加えて、検討を進めさせていただければありがたい」

統合新病院の整備候補地を巡っては、これまでに「青い森セントラルパーク」と「旧青森商業高校」、「県総合運動公園の敷地」が候補に挙がっていて、今回、議論に必要な根拠が示されたとして、県が提案した「県営スケート場一帯案」を検討対象に加えました。

青森市 西秀記 市長
「4つの検討対象地の中から、また検討していくことにしたい。どこの場所にするにしても生じる課題はある。その課題をいかに解消できるか市民の皆さまにお示しをすることが大事」

ただ、10日の説明会では議員から候補地を追加することへの反対する声や、市と県が9月中に整備場所を決定する方針を示していることについて、地域の理解を得られる時間が足りないとの声が上がりました。

青森市議会(市民クラブ) 奈良祥孝 議員
「4番目の案を入れることには反対。もともとの前々からある3つで議論すればいい。何も今いれる必要はない。それだけ言っておきます」

青森市議会(無所属) 相馬純子 議員
「(地域住民の声に答えるには)半月では理解を得られないのではないか。(県と市で)積算の仕方が違うという齟齬も埋めながら検討しなければならない」

市は12日に整備場所の検討会議を開く予定です。
候補地は9月中に県と市が協議したうえで決定するとしています。

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