青森県黒石市で公共施設の設備が壊される被害が相次いでいます。

ここ1か月の間では4件の被害が確認されていますが、2024年5月にも市内の公園のあずまやの天井に穴が開けられる被害があったことが分かりました。

公共施設の設備が壊される被害相次ぐ黒石市

先週、被害が確認されたのは、住民の憩いの場になっている公園の一角でした。

黒石市役所 都市建築課 福島 慎一さん
「根っこが大きくなってブロックを上げてしまっているのでここを歩く方、つまずかないように入れないようにカラーコーンの所にバーを設置していたがそのバーが全て取り払われて、一部が壊されていた」

9月2日、黒石市の「東公園」では立ち入り禁止を示すために設置していたバーやトイレの便座ヒーターの電源カバーが壊れているのが見つかりました。

市内では9月から公共施設の設備が壊される被害が続けざまに起きています。
一連の被害の発端は8月13日でした。

被害確認の発端は「8月13日」…

旧黒石小学校で窓ガラスが割られ、職員室などからタバコの吸い殻12本が見つかりました。

26日には、黒石駅前の多目的広場で時計の風防などが壊されました。

8月23日の横町かぐじ広場でも机の一部が焦げているのが見つかり、8月13日・8月26日・9月2日と合わせて1か月の間に4件の被害が確認され、市は警察に被害届を出しました。

黒石市民は
「市の物を壊して平気でいるのは許されない」

「こういうことがあれば見守りをもうちょっとしてもらいたい。毎日は大変だけれども」

元警視庁刑事「人々の目を行き届かせる対策が必要」

警視庁で長年捜査に携わった元刑事の吉川祐二さんは犯行について分析した上で、人々の目を行き届かせる対策が必要と言います。

元警視庁刑事 吉川祐二さん
「幼稚な犯行に見受けられます。例えば落書きをするのもそうですし、一部の報道によりますと学校内、閉校になっている校内でタバコの吸い殻が置き捨ててあると。そのようなことからして、すごく幼稚な稚拙な犯行に見受けられます。全ての犯罪において犯罪を犯す者というのは、ほとんどが人の目を非常に気にします。人の目がある場所では中々犯行に及ばないというのが現実です。そのことから考えても人の目、これが機械である『防犯カメラ』になると思いますが、それが必要な物になってくる」

三嶌亮二 記者
「黒石市の東公園でも公共物が壊される被害がでました。市の職員2人が出て重点的にパトロールを続けています」

公園を管理する市の都市建築課はパトロールを強化しています。
10日は職員2人が定期的なパトロールの際に、被害があった設備の周りを重点的に確認していました。9月に被害があった東公園では2024年5月にも、あずまやの天井に穴があけられ、市が被害届を出していたことが分かりました。

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