盗撮の罪などに問われた鹿児島県警の元巡査部長の男に対し、鹿児島地裁は10日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。事件をめぐっては、情報漏えいの罪で起訴された前の生活安全部長が「本部長が隠蔽しようとした」と主張しています。
判決を受けたのは、県警の元巡査部長・鳥越勇貴被告(33)です。
判決によりますと、鳥越被告は去年3月から12月までの間、女子トイレに侵入するなどして、複数の女性を23回、携帯電話で盗撮しました。県警の調べでは少なくとも80回盗撮したとされ、このうち9回は勤務中でした。
10日の判決で、鹿児島地裁の川口洋平裁判官は「手口が慣れていて常習性が認められるが、失職するなど社会的制裁を受けている」などとして、懲役2年の求刑に対し懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
県警によりますと、この事件は本部長の指示が誤って伝わり、捜査が2日間中断されていて、守秘義務違反の罪で起訴された前の生活安全部長が「野川明輝本部長が事件を隠蔽しようとしたため、情報を記者に送った」と主張していますが、本部長は隠蔽を否定しています。
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