本格運用がスタートした広島電鉄の新しい乗車券システム「モビリーデイズ」についてです。
モビリーデイズは、アプリで表示するQRコードをかざして、乗り降りするシステムです。スマホを持っていない人などは、専用のICカードでも利用できます。現金での支払いも継続されます。
「初めての平日」を迎えた9日、利用客の声を取材しています。
末川徹記者
「午前8時です。通勤・通学する人が列を作っています。路面電車の入り口には、『モビリーデイズ』の機械が設置されています」
モビリーデイズは、来年3月にサービスが終了する交通系ICカード「パスピー」に替わる乗車券システムです。対象は、広島電鉄の電車とグループ会社のバス全線です。
事前にクレジットカードか銀行口座の登録が必要ですが、スマホ一つでチャージや定期券の購入ができます。
20代
「すごい楽。毎日乗るので…」
30代
「スマホがなくても使えるのなら、あまり変わらない」
20代
「スマホ決済は使っているので、同じ感覚なら楽」
広島電鉄は7日から、モビリーデイズを普及させようと、紙屋町シャレオで登録を受け付けています。
訪れた人
「通勤で使うので必ず必要。不安で時間がかかるから、お願いしようと」
登録は、広電グループの営業所でも気軽にできます。
一方、利用客からは、「そもそも『モビリーデイズ』を知らない」「使い方がよくわからない」といった声が少なくありません。
40代
「スマホでのQR決済は知っている。まだ詳しいことは…」
30代
「スマホ決済をしたことがないので、不安」
50代
「できればパスピーがいい。便利になれば。みんなが使えるか分からない」
モビリーデイズの普及には、まだ時間がかかりそうです。
▽パスピーに代わる乗車券システム
現時点で、モビリーデイズを採用しているのは、広島電鉄の(路面電車・バス)と、広島電鉄のグループ会社のバスです。ちなみに「イコカ」も使えるが、定期券としては使えません。
広島バス・広島交通・中国ジェイアールバスは、モビリーデイズを導入する予定ですが、時期は未定です。メインは「イコカ」です。
広島電鉄の仮井康裕社長は、モビリーデイズの意義について、「住んでいる人がいかに便利に使えるか。地域の公共交通を持続可能にする手段。サービスは、アップデートして、いかに登録を簡単にしていくか」などと話していました。
モビリーデイズの登録者数は、8日時点で、1万7500人余りにのぼっています。
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