自民党の石破元幹事長は8日、今年12月に現行の紙の健康保険証を廃止する政府方針について、“困る人が多くいるようであれば、廃止時期を見直し、マイナカードと併用することも選択肢の1つ”との考えを示しました。

政府は12月に現行の紙の保険証を廃止し、マイナカードと一体化する方針です。

これを推進してきた河野デジタル大臣は9日、“この政府の方針を変更する気はない”との考えを強調しましたが、河野氏とともに9月の総裁選で「ポスト岸田」を争う石破元幹事長は“廃止時期を見直しすことも選択肢の1つ”との考えを示しました。

自民党 石破茂 元幹事長
「(一本化を)納得してない人、使えないで困ってる人がいっぱいいる。そういう状況が仮に全力を尽くしてもあったとすれば、それは併用ということも考えてるのが選択肢として当然だと思っています」

紙の保険証の廃止時期をめぐっては、きのう、林官房長官も“見直しも含めて再検討する”との考えを示していて、この問題は12日に告示が迫る総裁選でも争点となりそうです。

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