非常に強い勢力で鹿児島県に上陸した台風10号。予想進路がなかなか定まらず、そして速度がとにかく遅く、全国的に影響が長引きました。特に、台風から遠く離れたところで大雨になるなどもありましたね。

ところで、沖縄本島を台風が通った場合・佐田岬半島(愛媛県)を台風が通った場合は、台風が「上陸」したと言うか「通過」したと言うかどちらだと思いますか?

実は、両方とも台風が「通過」したと言うんです。上陸とは言わないんですね。意外にも沖縄に台風が上陸した回数は「0回」なんです。というのも、「台風の上陸」とは、台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達した場合をいいます。そして、小さな島や小さな半島を横切って、短時間で再び海に出る場合を「通過」といいます。つまり、台風は沖縄には上陸ではなく通過するといいます。つまり、沖縄に台風が上陸した回数は「0回」ということになります。ちなみに、佐田岬半島を「通過」した後呉市に「上陸」した例として、2019年の台風10号が挙げられます。

さらに、台風の上陸回数のランキングをまとめました。一番台風の上陸回数が多いのは、鹿児島県で44回です。その他太平洋側に位置する県を中心に上陸回数が多いことが分かります。ちなみに広島県の上陸回数は、1951年~ことしの台風10号までで、1966年、1990年、2019年の3回です。

現在日本列島の南の海上は、台風の卵になり得る雲のまとまりが多くあります。まだまだ台風シーズンは続きますので、今後の台風や熱帯低気圧の最新の情報も確認するようにしてください。

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