10月、鳥取県で開かれる、高齢者のスポーツと文化の祭典「ねんりんピック」。
本番までおよそ1か月半、着々と準備が進んでいますが、県のある部署では頭を悩ます事態が起きています。

▼10月開幕「ねんりんピック」県内で「日本版ライドシェア」初導入へー

鳥取県 交通政策課 担当者
「ねんりんピックに向けてライドシェアのドライバーを募集しているのですが、応募がまだ少なくて苦慮しているところです」

鳥取県の交通政策課の担当者。
頭を悩ませていたのは、10月19日から開かれる「ねんりんピック」で行う日本版ライドシェア「とっとライドシェア」のドライバーの確保についてです。


「日本版ライドシェア」は、タクシー会社が運営主体となり一般のドライバーを雇用して自家用車を使い有料で人を運ぶもので、県は、ねんりんピック期間中に県内では初めて導入することを決めました。

大会には、全国から選手団や関係者延べ40万人が来県する見込みで、特に観光や飲食店など競技以外の移動はタクシーの台数不足を補うためにライドシェアが有効な手立てとなってきます。

そこで県は、約80人を目標に、8月から一般ドライバーの募集を始めましたが…

鳥取県 交通政策課 担当者
「9月1日現在で応募が23人という状況です」

目標の3分の1にも届いていません。

▼「ライドシェア」初導入もドライバー不足…なぜ少ない?応募条件は?


そもそも「とっとライドシェア」に応募するには、20歳以上で免許取得後1年以上たっていること、2年間、無事故で免許停止処分を受けていないことなどが条件となっています。

そして…

安松裕一 記者
「使用する車は原則5人乗り以上の自家用車、車検・法定点検を受けていて任意保険に加入していることなどが条件となります」

県は、応募が少ない要因として、始まったばかりの制度であること、そして、軽自動車の普及率が高い鳥取県では5人乗り以上という条件がネックになっていると分析。

現在は、タクシー会社によっては軽自動車も可能として条件を緩和しています。

鳥取県 交通政策課 担当者
「鳥取は良かった、また来たいと思っていただけるようにしていきたいと思っている。多くの方に日本型ライドシェアのドライバーとして関わっていただけたらと考えています」

県は採用後の研修などの時間も考え、9月中旬までには目標人数を確保すべく広報を強化するとしています。

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