パリパラリンピック、熊本県関係選手の活躍が止まりません。車いすテニス女子ダブルスで菊陽町出身の田中愛美(たなか まなみ)選手(28)が金メダルを獲得しました。

田中愛美選手(2024年2月)

【車いすテニス 女子ダブルス】決勝 日本 vs オランダ

日本時間の9月5日午後9時、車いすテニス女子ダブルス決勝。上地結衣(かみじ ゆい)選手(30)との田中選手のペアが、東京大会金メダルのオランダペアに挑みました。

田中選手が3歳まで過ごした熊本県菊陽町では、父・晋(すすむ)さんをはじめ約100人が集まり、声援を送りました。

試合は第1セットを奪われ、第2セットもタイブレークに。後がない場面で、田中が魅せました。スピンをかけた絶妙なドロップショット!

セットポイントを迎えた場面で田中は落ち着いて返していき、最後はドロップショット!勝負所でも得意とするバックハンドからのドロップショットが冴えわたり、セットカウント1-1のタイに持ち込みます。

勝負は10ポイント先取のマッチタイブレークへ。田中が長いラリーに食らいつく粘りを見せ、相手のミスを誘えば、上地も渾身のフォアハンドを決めます。

3時間に及ぶ激闘を制し、この種目で日本女子史上初めての金メダルを獲得しました。

父・晋さん「間違いなく彼女のベストゲームだと思うし、こんな良い試合見せてくれてありがとうだし、金メダルだから本当にありがとうだし、何回言っても足りないくらいです。本当にありがとう、おめでとうと言いたいです」


田中愛美選手「私たちの試合で車いすテニスやってみたいと思ってもらえる人が増えることと、私自身も目標となれるようにもっと頑張りたい」

田中選手にとってもパラリンピック初めてのメダル。金メダルを手に取り「重たいです」と笑顔を浮かべました。

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