「ルフィ」などと名乗る指示役による一連の強盗事件のうち、東京・狛江市の住宅で90歳の女性が死亡した事件で、強盗致死などの罪に問われた男に東京地裁立川支部はさきほど、懲役23年を言い渡しました。

中西一晟被告(21)は去年1月、ほかの男3人とともに東京・狛江市の住宅で90歳の女性に暴行して死亡させたうえ、腕時計などを奪ったとして強盗致死などの罪に問われていて、初公判で起訴内容の一部を否認しています。

弁護側は、被害者をバールで殴ったのは別の共犯者であるとし、「被告は死亡につながる暴行を行っていない」「共犯者に逆らうことができず指示に従って行動していた」として強盗致死罪ではなく、強盗罪にあたると主張。

一方の検察側は「バールでの暴行は容易に想定でき、共謀は明らかだ」として、中西被告に懲役25年を求刑していました。

裁判では被害者の遺族が代理人を通じて意見陳述し、「母の死に際の『助けて』という言葉を死ぬまで忘れないでほしい」などと訴え、中西被告は「自分を一生許さないで生きていきます」と遺族に謝罪していました。

中西被告は事件当時19歳で少年法の「特定少年」にあたり、検察が起訴する際に氏名を公表しました。

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