仮設住宅で1人で暮らす高齢者らの見守りを強化しようと、能登半島地震の被災地・石川県輪島市では、入居者の動きをセンサーで感知する「緊急通報システム」の設置が進められています。

職員「失礼します」
入居者「はいどうぞー」

輪島マリンタウン前の仮設住宅に住む浦田美和子さん84歳の部屋に、5日設置された「緊急通報システム」。

センサーが入居者の動きを24時間感知できなかった場合、自動で通報するシステムで、本人や家族、親戚に連絡が入るほか、警備会社の職員が駆けつけて対応します。

4月から設置開始するも、完了したのは15世帯にとどまる

浦田美和子さん
「風邪引くからちょっと不安でしたので、つけていただけて安心して暮らせます」

緊急通報システムは、仮設住宅に住むおよそ2900世帯のうち、65歳以上の高齢者や介助など要配慮者などが住む1700世帯を対象に無料で取り付けられます。

一方で、4月から設置が始まったものの、完了したのは5日までに15世帯にとどまっています。

輪島市福祉課長寿支援室 坂出和彦次長
「こちらの周知不足もあるのかなと思っているが『もし何かあったらどうしよう』という不安をなくすよう緊急通報システムを導入しています」

輪島市は仮設住宅の見守り活動を行っている団体などを通して、入居者に設置を呼びかけていきたいとしています。

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