広島市はAIを活用した新たな被爆体験継承のシステムを構築するため、広島市立大学と共同研究を開始すると発表しました。
広島市では、「被爆者がいなくなる時代」を見据え、デジタル技術を活用した新たな被爆体験継承の手法を検討しています。その一環として、これまで広島市や国が収集してきた被爆体験記や被爆証言ビデオ、原爆の絵などをデーターベース化し、AIを活用した検索システムを構築すると発表しました。
現時点では、主に修学旅行生などの質問に対し、データーベースの中からAIが必要な情報や資料を選び回答することを想定しているということです。
広島市は、9月6日付で広島市立大学と委託研究契約を締結し、システムの実現可能性や具体的な活用案を検討することになっています。
共同研究を踏まえ、来年度に具体的な活用案を発表し、2029年度からの運用を目指しています。広島市は「被爆の実相や全容を理解してもらうものになれば」としています。
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