“令和の米騒動”とも言われるコメの品薄が続き、影響が広がっています。青森市の店舗では精米の仕入れが難しくなり、精米を置く棚にパックご飯を並べて販売を行っています。

ハッピードラッグ青森浜館店 逢坂 晋一郎 店長
「ここがお米売り場になります。通常はここに袋のお米が並ぶ様な形になります」

青森市の「ハッピードラッグ青森浜館店」では8月のお盆の時期からコメを買う人たちが急増。月末の週には、売り上げが2023年の3.7倍となり、在庫は底をつきました。

ハッピードラッグ青森浜館店 逢坂 晋一郎 店長
「毎年この時期は新米が入荷するまでの在庫を例年の販売数に応じて計画していますが、全国的な報道のあおりを受けて購買が集中し、品薄の状態が続いています。関東の方で随分前からコメが不足しているという報道は聞いていたので、青森の人たちが食べていく分には十分在庫があるという風に聞いていたので、まさかここまで影響があるとは想像していなかったです…」

担当者によりますと、周辺のスーパーなどで精米が底をついたという情報が入り、その翌日までに店でも在庫が無くなったといいます。

コメが無くなったスペースに多く置き始めたのが「パックご飯」です。

9月末には店に「新米」が入荷する見通しで、それまでの間は「パックご飯」を販売してコメを求める客に対応することにしています。

ハッピードラッグ青森浜館店 逢坂 晋一郎 店長
「現在はパックご飯を陳列する等して対応しておりますが、9月中には徐々に新米が入荷し、品薄も解消していく見通しとなっています」

こうしたなか、インターネットでは県産米が高額で取り引きされています。
フリーマーケットアプリでは「はれわたり」が5キロ5100円、「青天の霹靂」は5キロ5300円。JAのサイトでは「青天の霹靂」が2袋5500円で売られており、比べると実に倍近い値段です。

コメの品薄状態が続く中、農水省は4日に仲介業者や団体などの意見交換会を開きました。

参加したコメの仲介業者からは、新米の出回りはまだ十分な量ではないとした上で、いまの価格は新米が出回る前の端境期の需給を反映していて、例年より高値で推移しているのではないかとの声が出ています。

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