長野県松川村で5日朝、女性2人が相次いでクマに襲われ、大けがをしました。
女性を襲ったと見られるクマは、その後、駆除されました。
上原記者:
「猟友会員が銃を持って規制の中へ入っていきます」
猟銃を構える猟友会員。
時刻は5日の正午すぎ、狙うのは水路に身をひそめるクマです。
現場は松川村の住宅地の近く。
次の瞬間ー。
「パン・パン」
クマをめがけて、2度発砲。
クマを見た人:
「水路に背中が見えた」
「(大きさは)このくらいでしたかね。驚きました」
駆除されたクマは、体長1.3メートルほどの成獣で、近くで女性2人を襲ったとみられています。
上原記者:
「現場は田畑が広がる住宅地で、クマはこちらの家の玄関先で1人目を襲い、奥の赤い屋根の寺で2人目を襲ったということです」
5日午前6時45分ごろ、松川村で67歳の女性がクマに襲われたと近所の人から通報がありました。
さらに、およそ30分後。
今度は近くの寺・観松院(かんしょういん)の敷地内で83歳の住職の女性が襲われたと通報がありました。
近くの住民:
「顔や頭のあたりが血だらけでした」
「パニックでインターホンにすがるように来てびっくりだった」
「まさか庭先で草取りをしていた人や、お寺の庵主さんが洗濯物をしていたところだったり、クマに何もしてない人が襲われるのは怖い」
近所の人によりますと、67歳の女性は自宅で草取りを、住職の女性は洗濯ものを干していたといいます。
ともに顔を引っ掛れるなどして、鼻の骨を折るなどの大けがをしました。
現場は、JR大糸線の信濃松川駅から1キロほど離れた、田畑が広がる住宅地。
まず、67歳の女性が自宅の玄関先でクマに襲われます。
その後、隣にある寺の敷地内に再びクマが現れ、住職の女性を襲いました。
そのおよそ5時間後、クマは現場から西へ1キロ余り離れた水路にいるところを発見され、駆除されました。
クマによる人身被害が相次ぐ県内。
今年に入ってからクマに襲われたとみられる1人が死亡。
県によりますとけがをした人は、今回の2人を加え10人となりました。
8月27日には小諸市内で散歩中の男性がけがをしていて、県は現在の「ツキノワグマ出没注意報」を、目撃情報の件数などを踏まえ「警報」に引き上げるか検討しています。
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