コメの品薄の解消で鍵となるのが今年産の新米で、青森県産は9月下旬には流通が始まります。収穫を始めた鰺ケ沢町の農家は、品質・収量ともに出来は良いと期待を寄せています。

青空のもと穂が垂れ下がり、出来秋を告げています。
例年、県内でも稲刈りが早い鯵ヶ沢町では、種里地区の農家・佐藤勇一さんが5日から新米を収穫しています。

2024年は6月から気温が高い日が続いたことで、例年より5日程早く「まっしぐら」の稲刈りを始めました。

農林水産省が8月30日に発表した今年産米の作況指数では、青森県は全国で唯一、最高評価の「良」となっていて、農家も品質・収量ともに良い出来と安心していました。

コメの生産者は
「去年は日中も暑かったし、夜も暑かった。稲が疲れてしまってコメの栄養を食べているからコメが白くなってしまった。品質低下になったことしはそういうのがあまりなかったので、きれいなコメがとれるんじゃないかな。収量も去年よりはいいのかなと思っています」

収穫量のほかに、農家が動向を注視しているのが「JAグループの概算金」です。

概算金は、コメを集荷する際にJAが農家に払う仮払い金で、北海道や秋田県などの主要な産地では2023年より約2割~4割引き上げられています。

県内では概算金は週明けにも発表される予定ですが、関係者によりますと2023年より上がることが見込まれているといいます。

コメの生産者は
「(概算金の引き上げは)期待はするけれども、一気に値上がりするのはあんまり…。作る方も買ってもらってなんぼの世界だからあんまり高くなってもらっても困る」

県内では、これから稲刈りが本格化し、9月下旬には県産の新米の流通が始まる見通しです。

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