去年、山形県酒田市で元同僚の男性をナイフで刺し殺害しようとした罪に問われている65歳の男に対する裁判員裁判の第3回公判がきょう行われました。

被告人質問で男は「ナイフを見せて脅すつもりだった」「刺した当時のことは覚えていない」などと話し、改めて殺意を否認しました。



殺人未遂と銃刀法違反の罪に問われているのは住所不定・無職の男(65)です。

起訴状などによりますと男は去年11月、酒田市浜中の自身が以前勤めていた会社事務所で当時51歳の元同僚の男性の腹を刃渡りおよそ13センチのサバイバルナイフで突き刺し殺害しようとした罪に問われています。

おとといの初公判で、男は、ナイフを持って会社に行き、男性にケガを負わせたことは認めたものの、殺意については、「夢中だったのでわかりません」と否認していました。

以前から仕事量に不満

きょうは被告人質問が行われ、男は、以前から被害者よりも自分の仕事量が多いことから不満を抱くようになったとし、事件前日も被害者に対し「血抜きしてやる」などと怒鳴り口論になったと供述しました。

そして事件当日になっても怒りが収まらず、サバイバルナイフを持って会社に行き、「コノヤロウ」と叫んで鞘からナイフを抜いたと話しましたが「その後の行動については覚えていない」などと述べました。

また、犯行については、「ナイフを見せて脅すつもりだった」とし、改めて殺意を否認しました。

裁判は、あす結審し、判決は今月12日に言い渡される予定です。

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