米津龍一気象予報士:

あすのお天気ポイントはこちら。

中・西部中心に晴れの天気となりそうです。

「またかよ」と思われるかもしれませんが、あすの天気図をご覧いただきますと、一見高気圧に覆われるので、各地晴れるんじゃないかなと皆さん思いますが違うんです。

天気図だけ見ても予報というのは確定できません。

それが何かというと、千葉県沖に矢印が渦巻いてるのがわかりますか?

白色の部分は雲を、濃いグレーが分厚い雲、色がついてるところは雨を表しています。

この渦が巻いてるところの周辺には雲が集まっているというのと降水域も見られます。

さらに矢印が東から西に向いてます。これは東からの冷たく湿った空気が流れていることを表しています。

あすの午前6時から見ていきますと、この矢印の状態がまだ続きますし、この東寄りの風がずっと続くような状況となっているんです。

ですから、ダイレクトに入りやすい東部・富士五湖の辺りで分厚い雲が。

場合によってにわか雨の可能性もありまして、夜になると中・西部にも一部入ってきますけども、御坂の山でブロックされやすいので、基本的には中・西部中心にやはり晴れ、きょうと同じような天気傾向ということになりそうです。これは地域ごとに天気が違うということなんです。

気温を見ていきます。まずあすの気温からご覧ください。きょうとほとんど変わらない形となります。

南部は33℃で真夏並みの暑さ。勝沼と河口湖は平年並み。甲府、大月は8月下旬並み。この時期としては高めの気温です。

問題はあさってです。あさっての気温に注目してください。

甲府、勝沼で37℃まで上がる予想です。きのうの予想よりも上がりました。

これはなぜかというと、まず晴れることと、山越えの西寄りの乾いた熱風が吹き降りるフェーン現象となる予想となっていまして、そうなると山越えの乾いた熱風が入りやすい甲府や勝沼の気温は上がるという事です。ここまで上がると9月として甲府は130年近くの歴史の中でトップ5に入る気温なんです。勝沼も40年近くの歴史の中でトップ3に入る高温となります。

ですから、まだまだ熱中症の油断ができませんので、あさっては暑さ対策をいつも以上にしっかりお願いします。

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