教員の負担軽減などのため公立中学校の休日の部活動を地域に移行することが進められています。
甲府市では市内を4ブロックに分ける計画で先行して一部の競技でスタートしました。

8月24日、甲府市内の格技場に剣道の稽古に励む中学生たちの声が響きます。

生徒たちが通う学校はバラバラで、これは休日の部活動の指導を民間の指導者に任せる「地域クラブ活動」です。

甲府市は国立も含めた公立12の中学校の休日の部活動について、1会場40人を目安に最大4つのブロックに分け指導を民間の指導者が担う「地域クラブ活動」に移行することを計画しています。



今年度は剣道のほか、バスケットボール、バレーボールの3競技が先行して移行する予定です。



剣道の指導の様子:
「ここで受けます」



「手を返して」



「伸ばす」



「そして抜ける」

この日は7校から36人が参加し、市の剣道連盟の2人の指導者から稽古を受けました。

連絡事項などはアプリを使って管理し、生徒は学校で所属する部活動とは異なる競技に参加することも可能です。

中学1年生:
「まだまだ始めたばかりで、できることは少なかったんですけど、他の学校の色々なレベルの人たちとやると自分の課題点や、こうやろうかと見えてきて良い経験になりました」
中学2年生:
「部活の人だと打ってくる場所も分かるので、地域(クラブ)の人だと違う場所を打ってきたり、弱点とかも教えてくれるので良かったです」

指導者は市のスポーツ協会に所属するそれぞれの競技団体を中心に担いますが、競技団体としてのメリットも・・・

剣道の指導者:
「剣道人口が年々減少している。どこかで剣道の普及も考えていかなければいけない。非常に良いことだと思う」

甲府市は再来年の2026年度までに休日に活動している運動部と文化部のあわせて14種目について地域クラブ活動に完全移行することを目指しています。

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