深刻なコメ不足が全国的に問題となる中、福岡市の神社で五穀豊穣を祈願する神事「早穂祭(はやほさい)」が行われました。

境内の神田から稲を奉納

福岡市博多区の住吉神社では、境内のおよそ5坪の神田で青々と生長したイセヒカリ300株のうち2株を早乙女姿の巫女が刈り取りました。

刈り取られた稲は、本殿の神前に供えられ、神職が祝詞を奏上して参列した氏子たちとともに五穀豊穣を祈りました。

台風被害にあわないよう

この「早穂祭」は、立春から210日頃に台風が上陸することが多いことから稲が台風の被害などに遭うことなく、無事に収穫を迎えられるよう毎年この時期に行われているものです。

「コメ不足の話をききますが」

住吉神社 権禰宜 本田頼緩さん
「まず今コメ不足の話をよく聞きますけれども、(福岡は)天候もいいので多くのお米が収穫できたらなと思っております」

住吉神社 氏子総代 河口数徳さん
「九州の方はそれほどコメ不足は感じていないのですが、関東や東北のほうは大変だなと思って。やっぱり米は日本の主食ですから早く全国的に天候が回復して欲しいですね」

11月に収穫の感謝祭

神田の稲は、10月下旬に刈り取られ、11月23日に行われる新穀感謝祭で奉納されるということです。

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