大阪市は4月24日、ミナミの放置自転車が最大で38%減ったと発表しました。 

 (ミナミまち育てネットワーク 栗原智一さん)「放置自転車は時間で見ると、最大で4割弱減少している。リアルタイム撤去によって撤去活動の効率が大幅にアップした」

 大阪で積年の課題となっている放置自転車。2023年11月、南海電鉄なんば駅の周辺では「駐輪禁止」の看板があるにもかかわらず、自転車を停める人がいました。

 (記者)「自転車、ここに停めちゃダメなんですけど」
 (自転車を停めている人)「知ってるよ」
 (記者)「駐輪所に停めない理由は?」
 (自転車を停めている人)「2~3分で帰ってくるのに停めてもしゃーない」

 (記者)「どこに行くんですか?」
 (自転車を停めている人)「競馬」
 (記者)「駐輪所があると思うんですけど」
 (自転車を停めている人)「いつも停めてる。みんな停めてるから」

 またアメリカ村では、自転車が歩道を塞ぎ、ベビーカーなどの通行を妨げている場所も。

 こうした状況に、大阪市は2023年11月から放置自転車を即撤去する『リアルタイム撤去』を試験的に導入。以前は違反を知らせる札をつけ、一定の時間が経ってから撤去していましたが、放置された自転車やミニバイクは見つけ次第すぐに撤去されます。

 そして試験導入から約半年が経ちます。

 (記者リポート 2024年4月23日)「放置されていた自転車が今トラックに乗せられていきます」

 4月23日、西心斎橋エリアで撤去された自転車は11台。リアルタイム撤去の効果は出てきているようですが、今なお“いたちごっこ”が続いているのが現状です。

 (ミナミまち育てネットワーク 栗原智一さん)「残念なことに夕方以降は若干まだ増加傾向にあって、このあたりは大きな課題を感じている。最大約4500台の放置自転車がある中で、なかなか撤去できる数も限られているのが現状」

 大阪市は今後もさらに放置自転車対策を強化していくとしています。

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