島根県警出雲警察署は、出雲市内に住む男性(20代)が、ビデオ通話で警察手帳らしいものを見せたニセ警官の指示で60万円を振り込みだまし取られたと明らかにしました。

警察によりますと8月22日、男性の携帯電話に、愛知県内で使われている市外局番052で始まる番号の着信がありました。

男性が電話に出ると、捜査1課の警察官を名乗る女が「あなたの銀行口座がマネーロンダリングに使われている。捜索、逮捕令状も出ている。福島県警察が捜査しているので連絡がある」などと言い、SNSのLINEのアカウントに登録するよう指示しました。

男性が登録すると、今度は福島県警の警察官を名乗る男がビデオ通話で連絡して来て、画面に警察手帳らしいものを示しました。

そして「逮捕を免れるためには、今すぐ福島県警察に出頭するか、あなたのお金が正しいものであることを証明するため一時的に60万円を振り込んでもらうしか方法はない」と話しました。

男性は、すぐ福島県には行けないが一時的な振り込みならと考え、相手から指定された個人名義の口座に60万円をインターネットバンキングで振り込みました。

すると直後に同じ男から再度振り込みを要求する連絡があったため、不審に感じた男性が110番して被害が分かりました。その日の内に被害届も提出されています。

島根県内でも、他県の警察官をかたって逮捕をちらつかせ現金をだまし取る特殊詐欺被害が複数発生しています。

警察では、警察官がビデオ通話で警察手帳などを見せて「逮捕されたくなければお金を振り込むように」などと指示することはなく、調査のためお金を送れと言われたら詐欺を疑い、最寄りの警察署などに相談して欲しいと呼び掛けています。

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