台風10号は1日、東海道沖を北上し夜までに熱帯低気圧に変わったあと日本海で温帯的圧になる見込みです。引き続き、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
気象庁によりますと台風10号は、1日午前3時には東海道沖にあって、ゆっくりした速さで東へ進んでいます。中心の気圧は998ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
東日本太平洋側では台風本体の発達した雨雲や、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の流れ込みにより、雷を伴った激しい雨の降っている所があります。また東日本では、これまでの記録的な大雨により地盤が緩んでいる所や増水している河川があり、土砂災害、洪水災害の危険度が高くなっている所があります。
今後台風は東海道沖を北上し、1日夜までに熱帯低気圧に変わる見込みです。熱帯低気圧に変わった後も、東日本を中心に熱帯低気圧周辺の雨雲や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の流れ込みにより、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
大気の状態は不安定、雷伴う激しい雨に注意
■雨の予想
西日本や東日本では、2日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。
▼1日午前6時から2日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
関東甲信地方 120ミリ
東海地方 200ミリ
北陸地方 80ミリ
近畿地方 150ミリ
▼その後、2日午前6時から3日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東海地方 100ミリ
北陸地方 80ミリ
土砂災害、河川の増水、落雷や突風に注意
■風の予想
西日本や東日本では2日にかけて、強い風が吹く所があるでしょう。
▼ 1日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東海地方 18メートル(25メートル)
近畿地方 15メートル(25メートル)
2日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東海地方 16メートル(25メートル)
■波の予想
東日本では1日は、うねりを伴ってしける所があるでしょう。
1日に予想される波の高さ
東海地方 4メートル うねりを伴う
■防災事項
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。強風や高波、高潮にも注意してください。
気象庁の進路予想を見ていく…
台風第10号は、1日午前3時には東海道沖のゆっくりした速さで東へ進んでいます。中心の気圧は998ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、
最大瞬間風速は25メートルで中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
▼台風の中心は12時間後の1日午後3時には尾鷲市の南東約60キロの半径75キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は1000ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルが予想されます。
▼台風はこの後、熱帯低気圧に変わり、24時間後の2日午前3時には彦根市付近の半径120キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は1004ヘクトパスカルが予想されます。
台風や熱帯低気圧の中心が予報円に入る確率は70%です。
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