フランス・パリでのパラリンピックが日本時間の8月29日に開幕しました。9月9日までの12日間で東京大会と同じ22競技が実施され、熱戦が期待されます。中でも、『パラスポーツの花形』とされるのが『車いすバスケットボール』。
青森市では、半世紀近い歴史があるチームが活動していて、2年後に開催される『青の煌めき国スポ・障スポ』での勝利を目指して練習に励んでいます。
障がいの有無に関わらず一緒にできる「車いすバスケ」の魅力とは―
素早いドリブル。正確なパスからのシュート。
体育館に響くのは、ボールを床につく力強い音とゴールネットを揺らす音だけではありません。
プレーしているのは、青森県内唯一の車いすバスケットボールチーム『AOMORI JOPS』(あおもりジョップス)です。
チームの発足は、47年前の昭和52年(1977年)と半世紀近い歴史があり、現在12人が所属。青森市にある『ねむのき会館』をホームに、練習に励んでいます。
AOMORI JOPS 高杉勝彦さん
「障がいのある人ない人に関わらず、一緒に車いすに乗った競技として一緒にバスケットできる。『持ち点制度』があるので、障がいの重い人も軽い人も一緒になってバランスよく試合に出られるのがいいところですね」
車いすバスケは、障がいの度合いによって、選手それぞれに持ち点が決められ、合計14点以内でチームを構成します。
コートのサイズやゴールの高さなどは、通常のバスケと同じ。
選手それぞれの持ち点や能力を組み合わせ、チームで勝利を目指します。
“激しい当たりやスピード感”見て印象が180℃変わるパラスポーツの花形
AOMORI JOPS 田中大地さん
「車いすになったとき、思いっきり体を動かせないんだろうなと思ったんですね。(チームを)見学したときに、激しい当たりやスピード感があり、そういうのを見て、やったことがなくても『やりたいな』ってすぐに思いました」
車いす同士の接触など激しいプレーもこの競技の特徴。車いすを巧みに操りながら行う急ブレーキや急回転。
体育館には、タイヤがこすれる音が響きます。
7月に行われた『天皇杯』予選で3位となり、波に乗っている『AOMORI JOPS』。日々の練習にも熱が入ります。
AOMORI JOPS監督 宮本富樹さん
「タフなディフェンスができて、シュートの精度を高く、そしてコミュニケーションがきちんとできる。そういうチームプレーがちゃんとできるようなアグレッシブなチームをつくっていきたい」
目標は、2年後の2026年に青森県で開催される『青の煌めき あおもり国スポ・障スポ』での勝利。車いすバスケットボールチーム『AOMORI JOPS』の力強いプレーに、注目です。
「わっち!!」で放送中のコーナー「熱ッTube」は、青森県内の部活・サークルなどでがんばる皆さんを応援しています!!
青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分から
「熱ッTube」2024年8月15日(木)放送回より
9月7日(土)には、車いすバスケットボールの大会が三沢市で開催されます。
会場は、2026年の『青の煌めき あおもり障スポ』の車いすバスケの会場ともなります。身近で車いすバスケの迫力を味わえるこの機会に、ぜひ観戦してみてはいかがでしょうか。
~第5回青森カップ 車いすバスケットボール大会~
【日時】9月7日(土) 9:30~開会式 10:00~試合開始
【会場】三沢市国際交流スポーツセンター
【参加チーム】
◆AOMORI JOPS
◆Harder’S(ハダーズ)函館元町ライオンズWBC
◆秋田県車椅子バスケットボールクラブ
◆山形IB.BROTHERS
※観戦無料
※来場時は中履きを持参ください
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