IAEA=国際原子力機関が処理水の調査に入る福島第一原発で、24日午前11時前、電源系統のトラブルから停電があり、処理水の放出が停止しました。

IAEAの調査団は23日、国と東京電力の担当者と面会し、これまでの海洋放出の実施状況などを確認しました。

24日は、現在5回目の海洋放出が行われている福島第一原発に入り、作業や設備に問題がないかなどを確認する予定です。

しかし、東京電力によりますと、福島第一原発では24日午前10時43分ごろ、電源系統のトラブルから処理水の放出が停止したということで、現在確認を急いでいるということです。

また、原発構内では午前10時47分ごろ、掘削作業中の作業員が負傷する事故があり、救急車で病院に運ばれたということです。消防によりますと「50代の男性作業員が作業中、電気により右腕にやけどをした」との通報があったということで、搬送時は意識があり、会話は可能だったということです。東京電力は、停電と関連があるかどうか調べています。

福島第一原発では現在、今年度1回目となる処理水の放出が行われていました。今回もこれまでと同じおよそ7800トンを、5月上旬にかけて放出する予定です。東電は昨年度、処理水を4回に分けて、3万トンあまりを放出しました。これまでに、放射性物質の濃度が基準を上回るなどのトラブルはありません。

今年度は、今年10月までに6回、来年3月に1回の合わせて7回にわたって、5万4600トンを放出する計画となっています。

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