山形県の吉村知事はきょう、先月の大雨による被災地の状況を把握しようとヘリコプターで上空から視察し、県の担当者に対してあらためて早期の復旧につとめるよう指示しました。

吉村知事が上空からの視察を行ったのは、先月の記録的な大雨で被災した、酒田市や戸沢村などです。

県によりますと、今回の大雨による住宅への被害はおよそ2000棟にのぼり、農林水産業や公共土木施設など少なくともおよそ700億円の被害が出ていて、今後もさらに増えることが見込まれています。

きょうの視察では、大量の土砂の流入があった酒田市大沢地区や、未だに通行止めが続いている真室川町差首鍋の国道344号、農地の地すべりが起きた戸沢村松坂地区などを上空から見たということです。

視察を終えた後、吉村知事は家や道路、河川などの見てわかる被害はあらためて早期復旧に努めるよう担当職員に指示したほか、山崩れが起きた現場については専門家による検証や山林の管理など将来に向けた対策も必要だとしました。

山形県・吉村知事「山腹崩壊や土砂崩れであったり、本当に甚大な被害だったと改めて実感しました。まずは県民のみなさんの生活に関わる人家や道路、そういったところはやはりできる限り早急に復旧しなければいけないと思っている」

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