今月8日にすい臓がんを公表した富山県氷見市の林正之市長。27日臨時会見を開き、ことし11月8日付で市長を辞任することを正式に表明しました。

林市長:「1日たりとも市政の停滞があってはならないわけでありますので、震災からの復旧復興に一定の区切りをつけることが出来る段階で辞職させていただきたいと思っております」

林市長は27日の臨時会見ですい臓が」の進行はステージ4と説明した上で、来年4月の任期満了を待たず、11月8日付で辞任することを明らかにしました。

林市長:「道半ばで病に倒れることはまさに痛恨の極みであり、市民の皆様方をはじめ関係の皆様方に大変申し訳なく思っています。できれば任期いっぱいは努めたいなと言う思いはありましたけれども、やっぱり抗がん剤の副作用でなかなかもう半年以上続けるのは無理かなと」

林市長は今後の市政の発展においてこれが最善の決断だとしたうえで、10月末までに能登半島地震による液状化対策の工法を示すなど、復興に向け一定の道筋を示したいと話しました。

辞任後は、入院し治療に専念すると話した林市長。家族からはこんな言葉があったといいます。

林市長:「家族からはですね。よく言われたのはあなたの代わりに市長になる人は、氷見市には立派な方がたくさんおられるけども、家族の中ではあなたしか変わる人はいないんだから身体にはぜひ気を付けてください、というふうに言われました」

林市長は9月定例会終了後、議長に辞任の申し入れを行うとして、市長選の時期については、選挙事務の負担を考え県知事選挙と同じ日程で行ってほしいと話しました。

林市長:「まずはしっかりと元気な体になるっていうことを目標に治療に専念していきたい。そのうえで元気な体を取り戻したうえで、市政発展に一市民として貢献を、あるいはご協力をさせていただきたい」「どうも皆様方長い間ありがとうございました」

林市長は現在67歳。県の土木部長を経て、2017年の市長選挙で初当選し現在2期目でした。

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