非常に強い台風10号について、日に日にその進路が変わり、予想がしにくい状況となっています。
今のところ、山陰地方には木曜ごろから近づく予想ですが、駆け足程度と速度が遅いため、その影響が長引くと見られています。
いつ、最も近づくのか?
そして、港町を訪ねると。

27日境港市では、船を岸壁に固定するなど漁師が台風対策に追われていました。

漁師は
「台風養生ですね。陸に当たらんように底アンカーっていうのを打って、養生しようと思っています。」

また、トラフグの養殖を行っているというこちらの男性は。

丸豊丸 知念大樹さん
「予報円が大きくて、なんともいえないんですけど、とりあえず今大きい防波堤の手前にいけすがあるんですけれども、波が乗り超えてきたら魚がもまれて傷だらけになるので、ちょっと手前に避難させようと思って今、作業中です。」

さらに、今週末からベニズワイガニ漁が始まり、カニシーズンを迎える境港ですが、出漁式なども28日以降に判断するということです。

石川博康 気象予報士
「台風10号は金曜日ごろに最も近づく可能性があります。ただ台風が来る前から大雨などに警戒が必要です。」

台風ですが現在、非常に強い勢力にまで発達しています。最大瞬間風速60メートルと壊れる家が出てくるほどの猛烈な風が吹いています。
その後は強い勢力で木曜日以降、山陰地方に接近する見込みです。

石川博康 気象予報士
「今回のポイントは予報円が大きいことと、速度がゆっくり進むため影響が長引くことです。」

台風中心が入る確率70%を示す予報円が木曜日は九州と中国四国地方、金曜日は中国地方から関東までかかっています。

石川博康 気象予報士
「台風は、自分の力では動くことできず、周りの風に流されて移動するんですが、今回はその風の予想が難しくなっているんです。また台風のスピードも木曜日で10キロ程度と駆け足程度の速さ。遅い分影響が長引きそうです。」

台風は今後、九州地方に近づく見込みですが、山陰でも近づく前から外側の雨雲がかかり、大雨の可能性があります。

そして木曜日から金曜日にかけては雨と風が強まる見込みです。

石川博康 気象予報士
「こちらのシミュレーションでは山陰地方に中心が近づく予想を出していて、金曜日ごろは大荒れのおそれがあります。台風が過ぎたあとも北風が流れ込み、土曜日までは雨風が強い状態が続きそうです。」

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