夏休みが明け、学校が始まったという子どもも多いのではないでしょうか。
ただ、長期休暇明けのこの時期は「学校に行きたくない」と悩む児童生徒が多いと言われています。

子どもの異変にどう気づくのか?
保護者が取るべき対応とは…

新潟県三条市内の自宅でフリースクール「ヒュッゲ」を開いている、関口健志さんにお話を伺いました。夏休み明けのこの時期は関口さんの元にも保護者からの相談が寄せられるといいます。

「夏休み開けて完全に行けなくなったという形で『どうしたらいいですか』と相談を受けることが多い。夏休みのあとというのはすごく気を付けてほしい時期かなと思います」

文部科学省のまとめでは、小中学校で不登校になった児童生徒はおよそ30万人と、前年度と比べ5万人増え、過去最多となりました。

長期休暇明けは特に学校に行きたくないと思う子どもが多いそうです。
【関口健志さん】「夏休みで作った生活習慣がガラッと学校の生活に戻るというその切り替えが難しいというお子さんが結構多かったりする」
では子どもの変化に気づくためにはどのようにしたらよいのでしょうか。【関口健志さん】「夏休み中はなんともないのに夏休みが開ける間近になったら体の具合が悪くなったりとか表情が暗くなったりとか、親御さんでないと気付かないところもあるのかなと」

関口さんは不登校になる子どもは優しく気を配れる性格の子が多く、周りに対して無理に明るくふるまう子どもが多いといいます。そのため”普段との様子の違い”を見ることがポイントです。

【関口健志さん】「やばいとか、大変だってなるよりも、平常な形で救い合ってもらう方がいいのかな」
保護者に求められるのは悲観しすぎず子どもに寄り添った対応をとることです。

関口さんのフリースクールに5年ほど息子が通っているというこちらの女性も息子に合わせた対応を心がけているといいます。

【息子がフリースクールに通う女性】「当り前じゃないこともあたりまえでいいのかなって。子どもペースに合わせてあげて心配な気持ちはちょっと抑えて子どもに寄り添ってあげたらいいんじゃないかなと思います」

子どもが学校に通えないことで大人が感じる不安より、その子が安心して過ごせる場所を選択できる環境づくりが重要だと関口さんは話します。

【関口健志さん】「例えば本人が学校っていうなら学校でもいいし、家でもいいですし、それ以外でもいいと思うんですけどそういった選択の幅が増えていけばいいかなって」

悩んだときは24時間県内の近くの相談員につながる「24時間子供SOSダイヤル」も活用してください。また、保護者もスクールカウンセラーなどに相談することも有効です。

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