スポーツ用品の製造で知られるモルテンが、“ド派手”なロボットコンテストを初めて開催しました。そのイメージを覆すイベント開催の背景には、いったい何があるのでしょうか。

24日、異様な熱気に包まれていたライブ会場のような空間…。モルテン本社で開かれた、「ROX(ロックス)」というロボットコンテストです。地元の広島工業大学や呉高専に加え、四国・九州から5チームが参加しました。

ボールを運び、投げたり転がしたりするロボットが、複数の障害をクリアしていくタイムを競います。

この仕掛け人が、ガンダムやエヴァンゲリオンに憧れた世代だという、モルテンの民秋清史社長です。

モルテン 民秋清史社長
「いろんな地域から企業やクリエイターが参加してくれた。広島で日本全土の才能ある人たちと一緒に作り上げたのはすごく価値があった。これからのモノづくりにも生かしていける」

ロボット工学に長けた若きエンジニアと交流

ボールの製造で有名なモルテンですが、実は、国内事業の大きな柱は自動車部品の製造部門。ロボット工学に長けた若きエンジニアと交流を深め、これからの製造業を担う人材の採用につなげるのが「ROX」の目的です。

モルテンの社員や協賛企業、参加チームの関係者が見守る中で争われた決勝戦。ロボットの動作の安定感と、コントロールに隙のなかった呉高専が勝利し、初代チャンピオンに輝きました。

呉高専チーム
「自分のやりたいことが途中うまくいかなかったけど、最終的にはうまくできたのでよかった。企業と直接触れ合えるのはなかなかないチャンス。本当にありがたい」

“技術立国ニッポン”の新時代を支える才能たちが輝きを見せた、斬新なロボコン。モルテンは、来年以降も毎年開催したいということです。

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