標高世界第2位の山・K2で、長野県富士見町出身の登山家・平出和也（ひらいで・かずや）さんらが滑落した事故で、所属する石井スポーツが「追悼の意」を示すコメントを出しました。

富士見町出身の登山家・平出和也さん45歳は、奈良県出身の中島健郎（なかじま・けんろう）さん39歳と一緒に、7月27日、パキスタン・カラコルム山脈の標高8611メートルのK2で、西側の未踏ルートから登頂を目指していましたが、滑落しました。

所属先の石井スポーツによりますと、2人は、7月27日、標高7500メートル地点からさらに上部への偵察に出かけましたが、およそ7550メートルの地点で、「氷とともに滑落した」ということです。

2人は1000メートル以上滑落していました。

その後、ヘリコプターなどで状況を確認しましたが、着陸はできず、地上からも近づけない状況だったため、7月30日に救助を断念していました。

石井スポーツは、22日、ホームページで今回のプロジェクトの最終報告を発表し、「2人が遺した功績は、これからも登山業界の指針となり続けます。活躍を称え、追悼の意を表します」とのコメントを出しました。

平出さんは登山界で最も名誉とされるピオレドール賞を、日本人で最も多い3度受賞していました。

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