台風10号は、来週、強い勢力を保ったまま上陸。日本列島を縦断する可能性が高まってきました。走行中のトラックが横転するほどの暴風に警戒です。

■台風10号 週明けに本州直撃か 交通に影響も

森田正光 気象予報士:
台風10号は日本列島から2000キロ以上離れていますが、北へゆっくりと進んでいて、その後、北西方向から北東方向にずれてくる予想になっています。日本列島上空の風が東に吹いているので、ずれていくというのは通常の予想です。

このままの予想だと、紀伊半島から東海地方に上陸するのではないかという心配があります。

台風は海水温が28℃以上で発達することが多いといわれています。日本近海は30℃ぐらいあるので、台風10号は時間とともに発達します。北に上がっても衰えず、むしろ発達するということなんですね。

27日(火)の午後3時の時点で強い勢力になり、最大瞬間風速60m/sの予想です。

台風7号が同じような強い勢力のとき、千葉県の南東の海上にありましたが、今回は同じ時間帯で近畿地方辺りなんです。より多くの地域が台風の東側に入って危険な台風ということになります。

雨の予想をみると、28日(水)午前9時ごろには東海道から関東全体が雨の強い区域の中に入ります。関東を含めて東側は南東の風の吹き付けも強くなります。さらに地形の影響も受けますので、激しい雨となるおそれもあります。

今回の台風10号は、台風7号と比較しても接近・上陸する場所が違うので、影響が大きくなりそうです。24日(土)、25日(日)のうちにできるだけ台風対策をお願いします。

日比麻音子キャスター:
身の安全を確保できるうちに、できる準備を進めておきましょう。

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<プロフィール>
森田正光 気象予報士
1950年名古屋市生まれ
(財)日本気象協会に入り、1978年ごろからテレビで天気解説
1992年にウェザーマップ設立

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