警察官や検察官を名乗る男から「あなたを共犯として調べる必要がある」などと自宅に電話があり、80代の女性が資金の調査を名目に約878万円をだまし取られていたことが22日までにわかりました。

富山中央警察署によりますと、今年6月13日、富山市の80代の女性の固定電話に、NTTドコモ東京南店の店員を名乗る男から電話があり「あなたの携帯電話の料金が滞納され、電話は犯人が持っていた。あなたも共犯者と疑われている」などと言ってきました。

その後、東京中央警察署の警察官を名乗る男などからの電話で「これは特定秘密捜査です。だれにも言わないように」などと言われ翌日、検事を名乗る男からの電話で、調査に必要だとして個人情報を聞かれ、80代の女性は個人情報や口座情報を教えました。

更に、開設した覚えのないキャッシュカードが80代の女性宅に届き、女性は検事を名乗る男の指示にしたがって、配達されたキャッシュカードの口座に複数回にわたり合計878万6247円を振り込みました。

7月初旬、検事を名乗る男からの電話で「捜査が終わるので元の口座に返金する」などと言われましたが、一向に返金されないので80代女性は不審に思い、警察に相談し詐欺の被害に気付きました。

警察は、警察官や検察官を名乗り、共犯者などと不安をあおって口座を開設させ、預金を振り替えさせるのは詐欺の手口だとしています。

そして、電話の相手が口座開設を指示したり、開設を代行する場合や自宅に身に覚えのないキャッシュカードが届いた場合は、詐欺を疑ってほしいと注意を呼びかけています。

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