指導していた女子学生と性的関係を継続したとして、岡山大学は、男性教員をきのう(22日)付けで懲戒解雇処分にしたと発表しました。

セクシュアル・ハラスメントとアカデミック・ハラスメントを行ったことを理由として処分されたのは、岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(農)の40代の男性教員です。

岡山大学によりますと、男性教員は、この女性学生の在学期間中に性的関係を持っていたということで、女子学生はすでに大学を卒業していて、男性教員は既婚者だということです。

岡山大学は、教員は、自らが、学生が強く意見することが困難な立場であることを十分に考慮することなく、性的関係を結び、継続し、学生の研究活動に関する意思決定過程(進路選択等)に不当な影響を及ぼしたとしています。

経緯は…

今年1月、学内のハラスメント相談窓口に相談があり、ハラスメント防止委員会に対し、ハラスメントの認定を求める申し立てがありました。

その後、ハラスメント防止委員会での審議でハラスメントが認定され、学長が懲戒審査について委員会を開催し、審査を行いました。

学長は、教員懲戒等審査委員会の審議結果をふまえ、その後の役員会での審査を経て、8月22日、男性教員に対し、懲戒解雇の懲戒処分とする旨の文書を交付しました。

岡山大学の那須保友学長は「指導を行う立場にある教員がハラスメントを行ったことは許しがたい行為であり極めて遺憾です。

当該行為は個人の人権を侵害する不当な行為であり、決して容認できないものであります。

この事態を真摯に重く受け止め、全額をあげて更なるハラスメント防止対策を徹底し、再発防止に取り組むとともに、ハラスメント行為に対しては引き続き厳正に対処してまいります」

とコメントしています。

男性教員は、性的関係の継続は認めているものの、それはハラスメントに当たらないと主張。

一方で大学側は、教員が学生と関係があったことを重く受け止めての処分だとしています。

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