22日、福島第一原発で、準備作業のミスで燃料デブリの取り出しが中断した問題で、東京電力は1か月近くミスを見落としていたとみられることがわかりました。

福島第一原発2号機では、22日、原発事故後、初めてとなる燃料デブリの試験的な取り出しに着手する予定でした。しかし、直前になって取り出し装置を格納容器に押し込むパイプの順番が間違っていることがわかり、作業が延期されました。

東京電力によりますと、このパイプは7月28日に設置された時点で、本来とは異なる順番で置かれていたとみられ、1か月近くミスを見落としていた可能性があるということです。

東京電力は、作業を行った協力企業の作業員から聞き取りを行うなどして原因の調査を進めています。

今後の作業について、東京電力は「原因と対策をまとめ、福島県に説明をした上で再開させる」としていて、再開は早くても週明け以降になる見通しです。

間違った順で並べられたパイプ 提供・東京電力

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