今年3月、仙台市泉区で街路灯が倒れ車に直撃する事故がありました。街路灯は29年前に設置され、詳細な点検が一度も行われていませんでした。仙台市が調査を進めた結果、同様の街路灯が市内に2100基あることが分かり、優先的に点検を進めることになりました。

強風で倒れた街路灯

高橋未来記者:
「泉区上谷刈です。倒れた街路灯は撤去され、いまはカラーコーンが置かれています」

今年3月18日、仙台市泉区上谷刈3丁目の市道で、街路灯が強風で倒れ、走行中の車を直撃しました。街路灯は29年前に設置されたもので、倒壊の原因は支柱の継ぎ目の腐食でした。

周辺には同様の街路灯11基が残っています。泉区によりますと、目視で点検していたものの、詳しい点検は、一度もしていなかったということです。

近くに住む人:
「少し怖い、いつ倒れるか。できるのであれば点検して、作り直してもらえれば」近くに勤める人:
「見ての通り全部錆びてしまっているので、根元が腐っているものもあるのでは。点検してもらい補強してもらったが、それよりも取り替えたほうがいいのでは」

未点検は7000基

街路灯について仙台市は、およそ2万6000基を対象に、2014年度から詳しい点検を進めていて、来年度までに終えたい考えです。

21日の議会では、まだ7000基が未点検となっていて、このうち2100基が設置から30年以上経過していることが明らかにされました。

仙台市建設道路保全課 坂本充央課長:
「まずは30年経過している約2100基について優先的に点検を進めてまいります」

仙台市建設道路保全課 坂本充央課長

仙台市は点検で、補修の緊急性が高いとわかった街路灯については速やかに補修や交換を進めると説明しています。

また、郡仙台市長は22日の会見で、「被害に遭われた方にお見舞いとお詫びを申し上げます」と述べたうえで、「事故現場の周辺にある同様の街路灯については、今年度中に交換し地域の不安を払拭したい」とコメントしています。

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