将来は昆虫博士かもしれません!
山口市の小学生が卵から飼育しているバッタのなかに、めずらしい色の個体が現れました。

長い足に、延びた触覚そして細い体。
原っぱなどで見かけるおなじみのバッタですが、全身がピンク色をしています。

このバッタを飼育しているのは、山口市の小学3年生深野敬太くんです。深野くんはバッタを卵から育てていて、今月中頃に脱皮をした個体のなかからピンク色をしたバッタを見つけました。

深野敬太くん
「びっくりした。めちゃくちゃめずらしいです」

ピンクのバッタは愛好家の間ではとてもめずらしいとされていて、「自分が育てた中に現れたのは奇跡」と話しています。
バッタはショウリョウバッタで、6月に卵からかえり、脱皮を繰り返すなかで黄色からピンク色になったそうです。

しかし、驚くべきは深野くんの「バッタ愛」。
小学校入学前にバッタの研究に目覚めたということです。

深野くん
「ちなみに灰色になるときもあるんですけど、それは集団で暮らしすぎたとかストレスがたまったとか、まあ、そういうのですね」
記者
「バッタの世界も大変なんだね…」
深野くん
「はい」
記者「人間も大変だけど…」
深野くん「うん。まあ」

ピンクのバッタは「ピンキー」と名付けて毎日観察しています。
あと1回脱皮をするとみられていて、次の脱皮で普通の色に戻るかもしれません。

県立山口博物館の大森鑑能学芸員は「自然界で変わった色の個体は、ほかの生き物に食べられる危険が増えるため、珍しい。一時的な色の変化だったとしても大切に育ててほしい」と話しています。

将来は研究者になりたいという深野くん。
バッタの研究はこれからも続きます。

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