北海道に住む60代の女性が、アメリカ兵を名乗る男にSNSを通じて現金約280万円をだまし取られる詐欺事件があり、警察が注意を呼びかけています。
警察によりますと、北海道上川地方に住む60代の女性は、去年12月にフェイスブックを通じてアメリカ国籍の兵士を名乗る男と知り合い、LINEでやりとりをしていました。
男はアメリカ国籍の軍人、春木健司(はるき・たけし)と名乗り、戦地で足を撃たれ、歩行困難になったため、アメリカに帰国するための費用がほしいと女性に相談していました。
女性は、今年1月から7月にかけて、男から「足を撃たれてけがをした」、「アメリカに戻るためにはお金が必要だ」などといったメッセージを受け、男が指定する銀行口座に現金約280万円を振り込みました。
男は、LINEを通じて顔写真のほか、「愛しい人、おはよう」や「私はここで死にたくない、助けて」、「あなたは世界で最高の女性です」などと片言の日本語で、女性にメッセージを送っていたということです。
LINEのメッセージがたくさん届くことに困った女性が、友人に相談したことで騙されていたことが発覚。
女性は8月1日に警察に被害を相談しましたが、被害届は出しませんでした。
北海道内では、SNSで有名人や外国人を騙って金をだまし取る詐欺事件が相次いでいて、警察は、SNSなどで高額の振り込みを依頼された場合は詐欺を疑い、警察相談専用電話「#9110」に相談するよう呼びかけています。
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