夏の甲子園の準決勝で、青森山田は京都国際に2対3で敗れました。
初の決勝進出は果たせませんでしたが、春夏通じて初のベスト4の成績を残し挑戦を終えました。

春のセンバツで破っている京都国際を相手に、青森山田は初回から試合を動かします。

2つのフォアボールで1アウト一、二塁のチャンスをつくると打席には4番・原田!主砲のタイムリーツーベースで先制すると、続く5番・吉川の犠牲フライでこの回2点のリードを奪います。

先発した2年生の下山は、粘りのピッチングで5回を無失点に切り抜けますが、6回からマウンドに上がったエース関がつかまります。

1アウト満塁のピンチで5番・長谷川にライト前に運ばれ同点にされると、続く打者のピッチャーゴロの間に三塁ランナーに生還され、勝ち越しを許します。

この1点が重くのしかかった青森山田。

9回にはダブルプレーで同点のチャンスをつぶし、最後はキャプテン橋場がセカンドゴロに倒れ京都国際に2対3で競り負け決勝進出を逃しました。

青森山田・橋場公祐主将
「負けてしまったんですけれど、甲子園で4試合できてすごく幸せだったと思います」

青森山田・関浩一郎投手
「最初から最後まで自分の理想の場所でしたし夢の舞台でありましたし、そういうところは最後の最後まで本当に楽しいという思いがすごくありましたね」

試合後、3年生バッテリーは悔しさとともに喜びを語りました。その理由は、傍らで泣きじゃくる後輩たちの可能性を信じているからです。

青森山田・下山大昂投手
「先輩方の記録をしっかり越えられるように、また来年もこの舞台に帰ってこれるようにやっていきたい」

春夏通じて初のベスト4と新たな歴史を作った青森山田。
全国制覇への夢は次の世代に引き継がれます。

【番外編】父が見た息子の“雄姿”

チームをまとめる主将であり多彩な投手陣をリードする女房役・背番号2 
橋場公祐選手の父・茂樹さん(56)

Q.残念な結果になりましたけれども今の気持ちはいかがですか?
「親元を離れて6年間。本当にお疲れ様でした。センバツ、選手権と甲子園に連れてきてくれて本当にありがとうって言いたいです」

Q.センバツでは選手宣誓も務めましたが、春・夏とどうご覧になっていましたか?
「成長したなというふうに。人間的にも大きくなったなと思います」

U18日本代表候補に選ばれた遊撃手・背番号6 吉川勇大選手の父・永利さん(46)

Q.残念な結果に終わりましたけれども息子さんはどうでしたか?
「多分本来の力っていうのは自分の中では、フルには発揮できなかったかもしれないんですけれども、ただ、1回戦、2回戦、勝って、それはもう本当にチームのおかげということで、仲間があって。それで、その後自分でも打って。いい夢っていうか。いい思いもしたし。今日も苦しいながら全員で最後逆転しようと思ってやってた姿っていうのは、今後何かに生きるはずだし、今までやってきたのが無駄にならないのかなと思うので、今ある仲間を今後も大事にして、進学ないし就職。どうなるかわかんないんですけれども向かっていってほしいなと思います」

Q.息子さんに一言声をかけるとしたら、なんて声をかけますか?
「いやぁ。ご苦労さんっていう感じで。よく頑張った!っていう感じで、話をしたいなと思います」

U15日本代表も経験した内野の要・背番号4 蝦名翔人選手の父・淳さん(49)

Q.残念な結果になりましたが今の気持ちは?
「いや、もう悔しいしかないですよね」

Q.息子さん(蝦名選手)にはどのように声掛けをしたいですか?
「まあね。先輩方に連れてきてもらって、いい経験をさせてもらって。その中でなかなか結果も出ない中で、今日もチャンスがきた中でね、やっぱり1本でも出してもらってればまたね。次のステージっていうのもあったんでしょうけれども。…んー、なかなか…。まあでも本当によく頑張ったなっていうような(気持ち)」

Q.蝦名選手は2年生なので、またこれから新しいチームでまた甲子園を目指すと思いますが
「この経験を生かしてもらって、来年こそはっていうところで、やっぱり“頂点”を目指してもらいたいですね」

Q.(蝦名選手は)普段はどんな息子さんですか?
「いやぁ。どうなんですかね。あんまり連絡も取らないので。でも練習量は、もうとにかく人一倍自分ではやってるって話はね、よく聞こえて来ているんですけれども。怪我も今のところそんなに大きい怪我もしてないので、とにかく怪我なくして、もうとにかく、あと1年間。しっかりとまたここの舞台に連れてきてもらいたいですね」

Q.今後蝦名選手は、チームとしても中心の選手になってくると思いますが、やはり期待は大きいですか?
「そうですね。当然この経験はやっぱり絶対に無駄にして欲しくないですし、やっぱり本人もここで終わらず、『次のステージ』っていうことも考えれば、やっぱりちゃんとしっかり結果を出してもらいたいので、やっぱりこれ以上の練習をしっかりやってもらいたいなっていうような。そういった感じでもう期待しかないですね」

Q.今日で3年生はひと区切りですが
「いやぁ。本当に山田シニアの時代から、3年生の先輩たちには全国とかいろいろ連れてきてもらって、本当にいい経験しかさせてもらってないので。またね、(青森山田)高校でもこういうステージに連れてきてもらったので。やっぱり今度これを翔人が、(次の)2年生の後輩、1年生の後輩をしっかりここに連れてこれるようになってくれれば」

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