「ルフィ」などと名乗る指示役による一連の強盗事件のうち、東京・狛江市の住宅で90歳の女性が死亡した事件で、強盗致死などの罪に問われた男の初公判が開かれ、男は起訴内容の一部を否認しました。

当時19歳だった中西一晟被告(21)は去年1月、ほかの男3人とともに東京・狛江市の住宅で大塩衣与さん(90)に暴行して死亡させたうえ、腕時計などを奪ったとして強盗致死などの罪に問われています。

中西被告はきょうの初公判で、裁判長から起訴内容について問われると「強盗部分のみ認めます」と述べ、起訴内容の一部を否認しました。

検察側は冒頭陳述で、中西被告は「キム」などと名乗る人物からSNSを通じて犯行の指示を受けて「被害者を結束バンドで縛り、押さえつけた」とし、「暴行を加えて金品を奪うという計画を理解していた」と指摘しました。

一方の弁護側は、「被害者をバールで殴ったのは別の共犯者で、被害者の死に直接関わっていない可能性がある」とし、中西被告については強盗致死罪ではなく強盗罪が成立すると主張しました。

中西被告は事件当時19歳で、少年法の「特定少年」に当たり、検察が起訴時に氏名を公表しました。

この事件で裁判が開かれるのは初めてで、他の実行役や「ルフィ」などと名乗る指示役の男3人も起訴されています。

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