自らがコーチをする陸上クラブに所属する女子中学生の下半身を触る・・・。

不同意わいせつの罪で起訴された65歳の男は、山形地方裁判所鶴岡支部の法廷に半そでの白Yシャツに黒のスーツを着て、出廷した。

小柄で引き締まった体つきの65歳の男に言い渡されたのは懲役2年、執行猶予4年の有罪判決。

判決を言い渡されると、男はゆっくりとうなずいていた。

■被害者は14歳の中学生だった…

男は山形県鶴岡市の会計年度任用職員として働きながら、スポーツの指導者として地域で活動していた。

検察によると、男は今年4月に、自らが指導するクラブ活動に所属する女子中学生の下半身をマッサージ中に直接触ったとされている。

初公判で男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

そして男が話した犯行動機は…。

「触りたいという興味があった」

初公判では、65歳の男が中学生に対して行ったことが明らかになった。

■同じ生徒に対し10回以上…

被害にあったのは当時14歳だった女子中学生。

対して男は、その女子中学生が所属するクラブ活動の指導者という立場だった。

男は女子中学生にマッサージをしていて、その最中に女子中学生の下半身を触っていた。

回数は10回以上に及んでいたという。

■行為はエスカレートした…女子中学生は「おおごとになると・・・」

男は被害を受けた女子中学生に対し、以前から、マッサージ中に下着の上から下半身を触る行為を10回以上繰り返していた。

こうした行為について、被害を受けた女子中学生は「男がコーチを辞めて大事(おおごと)になることを恐れて申告できなかった」と説明している。

”指導者”という立場が犯行の発覚を遅らせた大きな要因だったことになる。

こうした中、今年4月、男は女子中学生の下半身を”直接”触るという行動に出る。

女子中学生はついに被害を訴えた。

■LINEでのやりとり…「俺を嫌っているのか」「今日はごめん」

これまで、男と少女はLINEで多くのメッセージをやり取りをしていたことも明らかになった。

少女は男に対し足の不調などに関する相談をしていたという。

やがて、男は少女へ、足を直接触っていいか聞くようになり、少女が返信をしないときには「俺を嫌っているのか」などのメッセージを送ったという。

また、男は少女に対し、犯行後「今日はごめん」などとメッセージを送ったことが明かされた。

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