長野市で介護送迎用の車が焼け、運転していた女性が全身やけどで重体、利用者の101歳の女性が重傷を負った火事。
運転していた女性が、当初、車から出た炎をタオルで消そうと試みていたことが関係者の話で新たに分かりました。


長野市の市営大豆島(まめじま)東団地で、17日、福祉車両1台が全焼した火事。

火事から2日、当時の状況が分かってきました。

燃えた車は、市内の福祉施設が送迎で利用していて、56歳の女性従業員が運転し、デイサービスを終えた利用者3人が乗っていました。

警察や福祉施設の運営会社によりますと、午後4時ごろ、団地に住む利用者を送り届けようとした際に、エアコンの吹き出し口から白い煙が出始めたと言います。

さらに、炎も見えたことから女性がタオルで消し止めようと試みていたことが分かりました。

しかし、火を消すことは出来ず、女性は、後部座席にいる車いすの101歳の女性を助けようとしたということです。

目撃した人:
「運転席の下の辺が一番燃えているような感じだった」

消防が駆けつけ、火はおよそ30分後に消し止められましたが、女性が全身にやけどを負って意識不明の重体となっているほか、101歳の女性もやけどを負い重傷だということです。

車に乗っていた80代の男性2人は逃げて無事でした。

住民:
「救急車がくると声掛けは皆さんしていた」

火事があった車は、2014年7月から使用し、今年6月21日の外部による定期点検では異常はなかったということです。

福祉施設の運営会社では「消防とともに原因究明を行い、今後の対応を検討していきたい」としています。

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