沖縄県の八重山地方の島々では、ちょっと変わったお盆行事が行われます。

「アンガマ」は、ウシュマイ(おじい)とンミー(おばあ)のお面をつけたあの世からの使者が、花笠を被った子ども達を引き連れて家々を回り、先祖供養を行う八重山独特のお盆行事です。

午後10時すぎ、石垣市石垣の大濵さんの家にアンガマの一行が訪れると、仏壇に手を合わせ、踊りや三線の演奏で先祖を供養します。

踊りの合間には、ウシュマイとンミーが、あの世の話やお盆の風習などについての質問に、方言を交えた裏声で答え、とんちの効いた回答で集まった人たちを大いに沸かせました。

【質問】「ちょうちんの骨は何本ありますか?」

【ンミー】
「提灯の骨は1本。人は生まれてすぐにあの世に来てはいけない。人が生まれたら、あのちょうちんの骨のように、グルグルといろいろ人生を経験してからあの世に来なさいよという意味であるよ。

家々を訪問して先祖を供養する「アンガマ」はお盆の期間中、八重山の島々で行われます。

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