8月13日に食中毒が発生し、行政処分を受けた大分県由布市の飲食店で、これまで店舗を利用した、17都府県の458人に食中毒の症状が出ていたことが分かりました。

集団食中毒が発生したのは由布市庄内町の「旅館黒嶽荘」です。県によりますと8月5日から9日にかけて黒嶽荘で食事をした3グループ32人のうち、28人に発熱や嘔吐などの症状が相次ぎました。

その後の県の調査で、8月3日から12日にかけて、店舗を利用した県内290人、県外では17都府県の1歳から78歳の136人、調査中の32人の合わせて、458人がおう吐や下痢、発熱、腹痛といった食中毒の症状を訴えていることが分かりました。

県のこれまでの検査で、患者の便からノロウイルスを検出していますが、食事のほか飲食店の敷地内に湧水の取水地があり、この湧水のみを飲んだ人が発症していて、この水がノロウイルスに汚染されていた可能性があります。

現在、入院している患者は報告されていませんが、県は湧水を持ち帰った人は飲まないように呼び掛けていて、体調不良がある場合は最寄りの保健所に連絡してくださいと話しています。

「旅館黒嶽荘」は、8月13日から15日の営業停止命令の行政処分を受けています。

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